Wave chain editor 取扱説明書

 Wave chain editorは、Astraで作成した波形データを、サンプラーで実際に演奏可能なWAVデータに編集するためのソフトウェアです。最大8個の波形を並べてループを作成でき、デチューンや、倍音ごとに独立な振幅の振動(harmonics vibration)のモデュレーションをかけるなどして、音楽用のWAVデータを出力します。




 画面上の各機能についての説明です。
背景画像提供;Pikisuperstar - jp.freepik.com によって作成された background ベクトル ・①;波形名表示エリア
 波形の名前が表示されます。ここで左クリックするとループの始点を、右クリックするとループの終点を指定できます。ループの始点は緑色の四角、ループの終点は青色の四角で示されます。

・②;波形表示エリア
 波形が表示されます。ここで左クリックすると、表示用波形の計算のサインコサインを切り替えられます(出力波形はサイン波で計算されます)。
 右クリックすると、ファイルダイアログから.awsfファイルを指定し、読み込めます。

・③;波形編集エリア
 波形の伸縮・振幅の設定を行います。丸い球をクリックすると伸縮を、黒いバーをクリックすると振幅を設定できます。値は、それぞれの下に数値で表されます。
・その他の機能

Root;出力するWAVデータの音程を決めます。入力値はMIDI音符番号に基づきます。オクターブ表記は国際基準に従っています。

Detune;次に説明するOSC(s)で3以上を設定した場合、音程のずれを指定します。単位は半音の100分の一です。0.01から200.0まで設定できます。

OSC(s);発振する波形の数を指定します。3以上はデチューンがかかります。1を指定した場合、デチューンの値は無視され、Rootの音程で波形が計算されます。

Length;出力するデータの長さを指定します。単位は秒です。

Harmonics vibration;特殊なモデュレーションです。倍音ごとに位相をずらして振幅を揺らします。揺れる感じの深みのある音になります。

Computeボタン;左クリックで波形を計算します。右クリックで、計算した波形をWAVデータとして保存します(※必ず拡張子".wav"までファイル名に書いてください)。

Spaceキー;計算した波形を再生します。再生中に押すと再生を停止します。

上下キー;波形再生時の音量を変えます。

・設計コンセプト

 Wave chiain editorは、Astraが出す音の単調さを補い、複雑な倍音構成や音の聴感を出すために考案したものです。

 波形を伸縮すると、倍音が変化し、たとえばサイン波形でも複雑な倍音構成を示すようになります。

 また、倍音の音量を個別に揺らすと、全体では同じ音量を保っているようでも、揺らいだ聴感を示すようになります(harmonics vibration)。

 さらに、異なる波形を組み合わせ、ループ発振させることで、新しい音色を作り出すこともできます。

 Astra同様、「どのようにするとどういう音になる」という一般規則はわかっていません。色々試してみてください。


・試聴コーナー(Reason Lite 10で鳴らしています。デチューン・リバーブ・イコライザをかけています。)

1)金属系の波形です。


2)アナログシンセのシミュレーションです。


3)50%に縮めたノコギリ波形と元のノコギリ波形を連続した波形のサンプルです。


4)サイン波、矩形波、ノコギリ波、三角波の四波形をつなげた音です。


5)ベル系の音色です。


6)Astraで数列を使って作成した波形です。


7)Wave chainのサンプルです。


8)Wave chainのサンプルです。sawとsquareのwave chainです。


9)Wave chainのサンプルです。長さを変えたsquare2波形のみで構成しています。


10)Wave chainのサンプルです。Saw waveを使用しています。


11)長さを縮めたサイン波です。Harmonics vibrationをかけています。


12)3の累乗の倍音で構成したベル系の音色です。Harmonics vibrationをかけています。